-犬・猫の糖尿病-
犬と猫の糖尿病の違いは・・・
犬の糖尿病は、気付いた時点でほとんどすべてがインスリン依存性です。猫の糖尿病の場合は、犬とは異なりインスリンを注射しなくて良い糖尿病も多く存在し、その比率は以下のようになります。
毎日注射が必要 → インスリン依存性糖尿病・・・・(50~70%)
注射は不要 → インスリン非依存性糖尿病・・・(30~50%)糖尿病となる膵臓の異常がどのようにして起こるか不明な点は多く、単一の成因ではありません。
しかし、糖尿病発生の成因が何であれ、サプリメントは様々な理由で犬と猫の糖尿病に有益であるかもしれません。
(1)糖尿病発症予防として
免疫介在性に膵臓が破壊され糖尿病になってしまう場合、免疫をサポートするサプリメントの給与は有益でしょう。
また血糖値上昇抑制作用を持つ成分の知られており、その作用を持ち合わせるようなサプリメントの給与で、膵臓への負担が軽減し発症予防に役立つ可能性があります。
(2)インスリンの使用開始を遅らせるために
インスリンを産生する能力が落ちて来たけれど、無理がかからなければ血糖値は正常に保てる、といった段階では食事のカロリーが多すぎたりストレスがかかったりすると高血糖になりやすくなってきます。
このような糖尿病と正常の境界の状態では、血糖値上昇抑制作用のあることが知られる分岐鎖アミノ酸(=BCAA)のイソロイシンを与えることは有益でしょう。
(3)合併症防止のために
糖尿病にはさまざまな合併症が起こる事は良く知られています。
急性、慢性の感染症は免疫力をポートするサプリメントでできる限りの予防をする事が理想です。
さらに高脂血症も付随しやすく、高血糖と高脂血症が相まって様々なトラブルを起こします。
なので、免疫をサポートするサプリメントやアミノ酸などを補助的に摂ることが有益であると考えられます。
上は体重12kgの猫・下は体重4kgの猫
子猫ではありません
これらを考慮し、糖尿病の犬と猫のQOLの向上にサプリメントの使用をお勧めします。