犬猫の癌・腫瘍とサプリメント
癌、悪性腫瘍と炭水化物、糖
人間の癌・悪性腫瘍が増殖するための主な栄養がブドウ糖であるということは今では良く知られています。そして犬・猫の場合も同じである事が周知されるようになり、糖分あるいはブドウ糖のもととなる炭水化物を与える事を必要以上に嫌う人がいます。
癌・悪性腫瘍にとっての栄養素であるブドウ糖を個々の細胞へと運ぶのは血液であり、血中のブドウ糖が癌・悪性腫瘍の組織にエネルギー源として利用され、増殖をするのです。
癌・悪性腫瘍の栄養になることを知ってしまった以上、愛する我が子を苦しめている細胞に栄養を与えたくないと考えるのは当たり前だと思います。
癌・悪性腫瘍へブドウ糖を供給するのは血液です
血糖値は、絶食状態であろうと一定の値を保つようにできています。
絶食をしても、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンなどから、必要な血中濃度を保つようにブドウ糖が作られ、言い換えれば絶食をしても血糖値は正常に保たれるようにできています。
グリコーゲンを使い尽くした場合は脂肪とタンパク質を利用しブドウ糖を作り出します。
人の場合、絶食が続いても1日180グラムのブドウ糖が、筋肉や脂肪などの体組織を削ってでも新生されることが知られています。
そして、犬・猫も同じことが体内で起こっています。
糖尿病や糖尿病予備軍でない限り血糖値は高くなり過ぎませんし、また限界がくるまではブドウ糖を作り出すことによって血糖値が低くもならないように調節されていて癌・悪性腫瘍に栄養を送り続けます。
炭水化物・糖は悪であるか?
癌・悪性腫瘍を患いすでにやせているうえに、食欲も低下しているような子が、炭水化物を含む食べ物は食べてくれそうだがそれ以外は口にしたがらないということはよくあることです。
そのような場合には、炭水化物や糖を含んだ物であったとしても、迷わず与えてあげてください。
医療分野でもいまだに糖質を含む食事について良いか悪いかは結論は出ていません。
点滴液に含まれるブドウ糖さえも気にするほどに気にし過ぎて、炭水化物を一切摂取せず、栄養不足からふらふらになったためにセカンドオピニオンを求め、そこでは気にせず食べられるものや好物を摂取するように指示され、体力が回復したと言う話は実際にあるのです。
炭水化物や糖の摂取を嫌って全く与えなくても、体組織を分解してでもブドウ糖を作って正常な血糖値を保たせ、それを癌・悪性腫瘍に供給し続けるのです。
極論を言えば、食べ物の中の炭水化物から得られるブドウ糖を癌・悪性腫瘍の栄養にするのと、体を削って得られたブドウ糖を使うのとどっちがいいかと言う話になります。やせこけている犬・猫に必要なのはできる限り体を削らずに済むように栄養を補給することだと考えます。
様々な重症疾患により低下した食欲を改善できるように当店のサプリメントをご利用ください。分岐鎖アミノ酸 BCAA は血糖降下作用やタンパク合成促進作用があり、癌や悪性腫瘍を抱える犬、猫に有用であると考えられます。
犬や猫における心配事がございましたら遠慮なく当店にご相談ください。獣医師が対応いたします。